雲が空を埋め尽くすとどんよりとした様相を呈すが、コンピュータの世界ではいい意味で捉えられそうだ。

GoogleやIBM, Microsoftが昨年か一昨年あたりから「Cloud Computing」という表現を使うようになっているが、これは次のような意味合いのものだ(と、私は解釈している)。
Could Computingでは、アプリケーションを動作させる場所はネットワークの向こう側にあって、それは具体的な位置で示されるものではなく、「どこか」にある。
そうあの雲のように、位置を変え、姿を変え、伸縮自在なものである。但し、その雲はこちらの希望によって大きさをコントロールでき、必要な時に必要な分だけ使うことができる。
ネットワークの世界では、話題の中心でなかったり内部を詳細に表現したくないネットワークは雲の絵で省略することがよくある。
ただ、Cloud ComputingでいうCloud(雲)は一見これとは違うようにも思えるが、内部の環境が刻々と変化する、という意味では同じであるように思う。
インターネットはAS(Autonomous System)同士の繋がりによって実現されている。
もっと分かり易く言えば、ISPが相互に接続してデータをやり取りするような仕組みになっている。
各ASの運用はASの管理者に任されており、突然そのASがいなくなっても、インターネットは昨日までのインターネットと同じように呼ばれ、使われる。
つまり、一部が欠落したり、メンバーが変わっても、インターネットの機能は保持され、常に使える状態を保つ。
Cloud Computingも同様に、サーバの細かい仕様や置かれる場所はどうでもいいが、それらが構成する全体を見ると、1つのサーバのように使うことができ、一部が欠落したり、組織するサーバが変わっても、常に使える状態が保たれる。
まさに揺れ動く雲のようだ。
形が変わっても雲は雲。
よくよく考えると、こういう性質のものって意外と多いのかもしれない。